ぺんぎんの音楽日記

クラシック音楽について、絵画や鳥たち、日々の生活について自由に書いていこうと思います。

ベートーヴェンの交響曲~その5

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1925年保田龍門 (1891-1965)による、ベートーベン像、東京藝術大学音楽学部のキャンパス内にあります。
へえ、そんなところにベートーベン像があったのかと思いましたが、この作者の方は芸大の美術の方の出身者で、この像を母校に寄付されたのだそうです。
機会があったら、実物を見に行ってみたいと思います。

さて、いよいよ5番ですが、ベートーベンの交響曲第5番「運命」といえば知らない人はいないほど有名なもの。タイトルのみならず、第1楽章のだ・だ・だ・だ~ん、という最初の動機はまず知らない人は居ないでしょう。それだけに、制作するのも躊躇しますし、アップするのもはばかられるところがあります。
子どものころ、よくピアノの先生に言われました。「この曲はね、みんなが知ってる曲だから、いい加減に弾くと笑われるよ」と、、、年配の厳しい元音楽教師のピアノの先生はとっても頑固で、かる~くちゃらちゃらっと弾くと「ジャズみたい、クラシックじゃないね」と軽蔑的に言われました。父がよくジャズを聞いていたので、ジャズのどこが悪いのか理解できませんでした。
また、有名な曲は、こっそり先生に隠れて練習していました。
そういう昔のトラウマ(笑)とこそこそ根性が抜けないので、「運命」をアップするのには躊躇う気持もあります。が、一応、ベトベンシリーズでここまで来ましたので、突っ走りますが、もし、コレ違うんじゃない?と思われる方は、クラシックではないと思って聞いてください。。。。^m^

この曲を手がけた時、他(第九を除く)のベートーベンと比べるとスケールが大きいと感じました。
ベートーベンってまだロマン派のはしりですから、そんなに急に規模の大きなオケになるはずはないのですが、印象として古典派よりずっと規模の大きなオケによる演奏、というのがあるのです。後のレスピーギとかリヒャルトとか、スコアが最大30段以上とかになるものと比べたら、もちろんまだまだ小規模ですが、規模が大きいと感じるのは何故かなと思いました。
よくスコアを見てみると、5番にはこれまでになかった楽器を加えているのですね。4楽章のみではありますが、ピッコロ(1)、コントラファゴット(1)、トロンボーン(3)、が、音の巾を広げてるのだと思います。ちょっと聞くと壮大に聞こえる3番でも、フルートやホルンが1本多いとかでしたが、中音から低音を支える楽器が増えると音の層が厚くなる感じがしますね。
ロマン派以降には当たり前に入っている楽器ですが、ベートーベンの交響曲ではこの曲から使われ始めたのですね。ピッコロ、トロンボーンは続く6番にも登場しますが、曲がのどかなせいかあまり迫力を感じたことはないですね。7.8番では使われず、9番で再び、コントラファゴットやトライアングル、シンバル、バスドラムなどとともに登場します。
ベトベンの交響曲のミニスコアが、1~4と、7,8は普通の小さいサイズ、5と9はちょっと大きめサイズなのは、そういう理由なのでしょうか、ね。

交響曲第5番の「運命」にはいろいろな名演奏があると思います。カラヤンを聞いて育った私には、やはり、カラヤンやそれに近いテンポの演奏などが馴染みやすい気がします。
カラヤントスカニーニクライバーなどが馴染みでしょうか。
ベームのテンポにはちょっと付いていけていません。バレンボイムもよいのですが、ちょっと遅いような。。演奏年代にも寄るのでしょうが。ジュリー二、ストコフスキ、それぞれに個性的です。
ラトルは対象外かも。。。

それでは、ぺんぎん指揮ぺんぎん交響楽団による演奏で(笑)どぞ~

http://space.geocities.jp/penguin4_ne_jp/beethoven_sym5-12008c.mp3

6/30追記
ファイルが壊れてるとの噂があって、新しくMP3に変換したものと差し替えましたがいかがでしょうか。