7月になりました。
ヴェルディの「レクィエム」の練習が始まります。
前に歌ったのは10年くらい前でしたでしょうか?
月日の経つのは早いものです。
楽譜を取り出してみましたら、ディエズイラとアニュスデイ以外は忘れてしまってるのに気づき、苦笑。。。
この間から、YouTubeでヴェルレクを探しては聞いています。
レクィエム(死者のためのミサ曲)ですが、オペラ作曲家によるこの曲は大変劇的です。
宗教曲ばかり歌っていた頃、オペラチックなこの曲が嫌いでした、、大げさで不謹慎、
永遠の眠りについた人もこれでは静かに眠れない、日本流にいうと成仏できないみたいなww
感情的で感傷的で真摯な宗教心が足りないように思えたのですが、、、
最近読んだ漱石の「行人」のなかに、悩める主人公(語り手の兄ですが)が、
「死ぬか、気が違うか、それでなければ宗教に入るか。僕の前途にはこの3つのものしかない。」
と言うところがあります。
昔は、生まれた時からあるその家の宗教を守り(信じるというよりも、です)、それに従ってたと思います。
現代では宗教に走るときは、おそらくは尋常ではない境地に心身が置かれたとき、かもしれません。
そういう意味では、愛する人を亡くすなど尋常ではない境地をよく表現している曲なのかもしれません。
さて、いろいろ聞いていると、やはり大家の演奏によるものは素晴らしいものがあります。
次は、イタリア人の指揮者によるものを。
ミラノ・スカラ座でのキャリアが長く、オペラ指揮者というイメージが濃かったのですが、
よく聞くようにしています。ポッリーニとの「合唱幻想曲」も気に入っています。
ロンドン交響楽団時代の演奏で、A:プライス、Mezz:ノーマン、T:カレラス、B:ライモンディ
Requiem (Margaret Price, Jessye Norman, Jos辿 Carreras, Ruggero Raimondi, Claudio Abbado, 1982)
イタリア放送ローマ交響楽団?の演奏で、
S:スコット、Mezz:ホーン、T:パヴァロッティ、B:ギャーロフ
アバドの演奏、わりと最近のものですが、と言っても10年前ww、こちらはディエズ・イラしかありません。
でも、いいです、好きです。ベルリンフィルです。
ミラノ・スカラ座とカラヤンのディエズ・イラもありました、なんだかおもしろいです。指揮者と楽団が交差してますね。http://www.youtube.com/watch?v=i2TtzMFtb6U&feature=related
次~♪イタリア人の指揮者、ムーティによる演奏。
ヴェルディの曲はやはり、イタリア人にとって血が騒ぐのではないかという気がするのですが、どうでしょ。
今思うと、なんで?、なんですけど、、その時は彼がイタリア人とは知りませんでした。ロシア人かと、、、w
アムステルダム・コンセルトヘボウとの演奏で。
S:コトルバス、Mezz:ハマリ、T:ルケッティ、B:ライモンディ
本当は良い席で聞けば、録音ものを聞くより、ずっと感動的なはずなのですが、、、
ちょっと物足りなかったのは演奏のせいなのか、席のせいなのか、、わかりません。
私の私的な意見です。皆様はどれがお好きですか?
追記:すんごいの見つけました。
怒りのパワー炸裂!
Claudio Vandelli, conductor
New Russia State Symphony Orchestra
Live in Moscow
New Russia State Symphony Orchestra
Live in Moscow
ということだそうですが、アバドと同じクラウディオですが、、すごいです