ぺんぎんの音楽日記

クラシック音楽について、絵画や鳥たち、日々の生活について自由に書いていこうと思います。

ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ

今夜は転寝をして、途中でおきて、眠れません、、何か聞こうと思いましたら
亡き王女のパヴァーヌにあたりました。
昔から親しんできた曲ですが、
「こんな寂しい曲の、どこがいいの?」など言われたこともあります。
最近はかなり有名となり、結構あちこちで聞かれます。
 
ピアノ版とオーケストラ版とありますね。
私はオケ版から入りましたので、こちらのほうがより興味があります。
懐かしい響きの演奏としては、↓のブーレーズの演奏のようなタイプです。
なんとなくフランスの19世紀後半のデカダンスを思い起こさせるようなけだるいホルンの音色で始まります。
全体に、管楽器の音色が濃く音の厚みのある演奏です。
最後にテーマが戻ってくるところが好きなのですが、ここも管楽器が重厚に聞かせてくれます。
 

 
でも、最近は、ちょっと違ったタイプの演奏を聞きます。
敬愛するアバドの指揮で、ロンドンフィルです。
弦楽器がもっと主張してる気がします。管楽器はソロ楽器として色彩豊かに歌っているのですが、
伴奏にまわっていた弦楽器が、ところどころ、そして、最後のテーマを表情豊かに盛り上げていますね、
 
 
 
さて、こちらは、やはり敬愛します小澤征爾の指揮で、ボストンフィルです。
ちょっと地味かもしれません、でも却ってそれが、この曲を引き立たせている気もします。
管楽器ソロの多い曲ですが、弦もとっても素敵です。ちょっと、ぞくっとします。弦の音色がまるで砂浜にさ~っと引いては寄せてくる漣のようです。管のソロともとてもきれいに溶け合っています。最後のテーマが戻ってくるところは心落ち着く仕上げになっていて、大変静かに終わりますね、、いいですね~この演奏が一番今の気持ち(眠れぬ夜の気持ちかな、、)に合いますね、、
 
 
 
 
小澤征爾といえば、サイトウキネンとの演奏のほうがよいかなとも思いましたが、この曲に限っては、ボストンとの演奏のほうが好きです。
 参考までにサイトウキネンとの演奏です。
 
 
さて、ピアノ版のほうもみてみましょう。
今、活躍中の盲目の天才ピアニスト、辻井伸行さんの演奏です。
 
 
とってもうまいんですけど、ちょっと今の私のイメージと違います。
ほかを探してみると、リヒテルがありました。ちょっと古い録音ですね、
とてもオーソドックスです。
 

 
フランスものですから、フランス人のピアニスト、サンソン・フランソワ
はじめはちょっとあっさり過ぎない?と思いましたが、これが一番好きな演奏かもしれません。

 

 
皆さんはどのパヴァーヌがお好きですか?