ぺんぎんの音楽日記

クラシック音楽について、絵画や鳥たち、日々の生活について自由に書いていこうと思います。

ニューイヤーコンサート~♪

今年のニューイヤーコンサートは、オーケストラ曲を聴きに行きました。

子育ての始まったオーボエ吹きのMちゃん、息抜きにたまには音楽を聴きに行きたいということで、

東京文化会館へ一緒に行ってきました。

大友直人さんのCDがホワイエで売ってるのを見て、あ、大友さんのコンサート前に行ったよね、、

と言う、、、

あの~~今日もその大友さんなんですけど。。。

だいぶお疲れの様子、今日の演目も演奏者もチェックしてない。。

チケットとるとき、これがいいって言ったじゃないか、、

まあしょうがないね。

席は2回の左側、舞台がよく見えます。音もここなら、よく聞こえてくるはず、と思って座席指定で取りました。

大友直人指揮、東京都交響楽団の演奏です。



「泥棒カササギ」と「アルジェのイタリア女」が混同してるペンちゃんです。どっちが出てくるのかな?

と、変にわくわくしていました。始めの出だしで、ああ、、こっちなんだ。。w

「泥棒カササギ」は、指揮者の大友さん、暗譜です。指揮台に楽譜がありません。

律儀な演奏で、ぴち、っと決まってる感じ。演奏し慣れてるのでしょうか?

次のコンチェルトは、若干18歳の多分まだ高校生の三浦文彰によるヴァイオリンソロ。

2009年に16歳でハノーファー国際コンクールで優勝ですって。これはすごいんじゃない?

期待しながら演奏を待ちました。

久しぶりに聞くブルッフのヴァイオリンコンチェルトです、ヴァイオリンがソロで鳴りはじめました。

ん~~とっても滑らかなんだけど、、何か物足りない。

音色はきれいで、とても柔らかくてメロディラインがきれいなんですが

ごめん!ちょっと眠くなってしまった。。。

ヴァイオリンの音に迫力が足りない、、気迫とかがない。。若いのに。

もっと情熱とか一生懸命とか、魂を注ぎ込むとか、そういう演奏を期待してしまってたので

ちょと、物足りない。。。

でも、休憩時に話したら、Mちゃんにはとても新鮮で美しい演奏だったようです。

YouTubeで、ハノーファーでの彼の演奏を見つけました。http://www.youtube.com/watch?v=XwfY_OTjsEs

うん、こちらはとっても迫力ありますね、気合も入っています。



さて、後半です。指揮者やオーケストラにとっては、おそらくこちらの方が本気でしょうね。

曲目は


ストラヴィンスキ:火の鳥~1919年版

牧神が始まったとき、ぞくっとしました、ああ、ドビュッシだわ、、、そんな感じがしました。

ハープが2台あるのね、このハープがきれいです。流れるようなメロディ、

フルートとオーボエのソロが素晴らしいです。Mちゃんはオーボエに聞きいっていました。

オーボエ吹きの血が騒いだようです。

さて、最後は火の鳥です。楽器の数がいくつか増えました。ハープは1台になりましたが。

1919年版は組曲です、1910年版と違ってちょっと編成も小さいです。

序曲、火の鳥の踊り、王女のロンド、魔王カスチェイの踊り、子守唄、終曲、で編成されてたと思います。

プログラムに詳細が載ってなくて、あ、プログラムって買うんだっけ。。w

始めの方は、木管楽器の優しい響きが心地よい、

カスチェイの踊りの最初の音で、ぴちっと頭がさえて

Mちゃんがこっちを向いてニコッと笑いました。この曲の一番の山場ですね。

ここは、金管楽器が大活躍、チューバが何やら光るものを振り回す。でっかいミュートだ。。

他の金管もミュートを駆使。。迫力がすごい、やっぱ、かっこいいです、魔王カスチェイの踊り

リズムがぴしっぴしっと飛んできます。この曲はとっても練習したなという感じ、、プロだもんね

金管がうなる、打楽器が鳴り響く、、弦が疾走する、これでもかと波のうねりが押し寄せる

お~いいな~~~静寂が訪れ、子守歌が始まる。

木管と弦が何事もなかったように静かに流れ、終曲へと続く。。。。

素晴らしかったです。ぱちぱちぱち~

火の鳥はいい曲です。カスチェイの踊りが一番好きです。最後も素敵です。

よく御存じない方は、こちらどうぞ、
↓↓↓↓↓
1919年版、全曲です。3つに分かれています。




ストラヴィンスキを取り上げたのは生誕130年ということですが、他に多くある作品の中から

火の鳥」というのはどういう訳なのかと少し考えてみました。

本当は意味はないのかもしれないのですが、もしかしたら

500年に一度、自らの炎で自らを焼きその灰の中から復活していくという火の鳥の伝説から

今年は昨年の災害や被害からの復活を願って、ということなのかなと思いました。

良いコンサートでした。

アンコールはニューイヤーということでウィンナワルツから「春の声」

何だかとても重厚な響きのウィンナワルツだと思いましたが、

考えてみたら、「火の鳥」の編成での演奏ですものね。低音が分厚かったです。

演奏会後、Mちゃんのオーボエ賛辞を聞きながら帰りました。



実は、数年前にも「火の鳥」を聞きに行きました。


ちょっと、間違えてました、失礼しました。


追記:ここで、昔の記事を読み返して気づいたことが。
実は昔の記事にある通り、この日も、オケの配置が弦楽器群の中でヴァイオリンは1,2とも左側、
チェロが真ん中で、ヴィオラが右側その後ろにコントラバスが7台、だったのですが、
火の鳥」ってこういう並びの指定があるのでしょうか?

それから、地元高校の吹奏楽(全国1レベルです)の「火の鳥」の演奏がYouTubeにありました。
なかなか面白いです、http://www.youtube.com/watch?v=SF-V0vpcKII&feature=related



火の鳥については、演奏会とMIDI制作の時と2回記事を書いていました。

カスチェイの踊りの記事→http://blogs.yahoo.co.jp/penguin4_ne_jp/11908608.html

カスチェイ、こっそりアップ(*^▽^*)

~公開終了しました~