ぺんぎんの音楽日記

クラシック音楽について、絵画や鳥たち、日々の生活について自由に書いていこうと思います。

ため息の身にしみて。。。

     秋の日の
     ヴィオロン
     ため息の
     身にしみて
     ひたぶるに
     うら悲し

     鐘の音に
     胸ふたぎ
     色かえて
     涙ぐむ
     過ぎし日の
     思い出や

     げにわれは
     うらぶれて
     ここかしこ
     さだめなく
     飛び散らう
     落ち葉かな

 今でも空で覚えている、ヴェルレーヌ作、上田敏訳の「落葉(らくよう)」
原文は旧仮名遣いで、おそらく漢字もこれとは違います。      

暑い夏の間は早く涼しくならぬものかとぼやきつつも、秋になると隙間風の吹くような寂しさを訴える。
いつも、ないものねだりをする勝手な私たちですが、季節の移り変わりが過ぎ行く年月をそれとなく知らせてくれていますね。「気がつけば浦島さん」にならぬように、身を処すことを考えてゆかねばと思うこのごろです。秋なんですねぇ、、

ため息、、というと、悲しいもの、やりきれないものばかりではありません。
「ため息」で検索すると、最近は「ため息健康法」とか、「ため息でストレス解消」などというものがあるらしいです。
ため息は内に溜めずに外へ出してしまうものですから、ストレスや悪いものを一緒に吐き出せばよいのでしょうね。

Wikipediaで「ため息」で検索すると、1番目に「ストレスを感じた時などに大きく息を吐く行為」とあり、2番目にリストの演奏会用練習曲集3番の「ため息」があげられています。
昔つくったものを再編集してみました。
MIDIだとあまりため息っぽくないですね。機械的過ぎます。でも、これのテンポを揺らすのも難しいです。下手に揺らすと不自然ですし。もちろんこれでも、多少は揺すっているのですよ。



本物が聞きたい方はこちら。

シフラ、シフではありませんよ、静かに語りかける、そんな感じですね。
http://www.youtube.com/watch?v=2OjpBnAMJOU&feature=related

リヒテル、ため息をついてる感じです。
http://www.youtube.com/watch?v=zrOia5Ehgvo