ぺんぎんの音楽日記

クラシック音楽について、絵画や鳥たち、日々の生活について自由に書いていこうと思います。

ブランデンブルグ協奏曲4-1

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さて、バッハはこの協奏曲集をブランデンブルグ辺境伯に奉げた事は前にも書きました。
何らかの理由があって(恐らくは就活?)伯に献呈したのですが、そのためにその時に作曲されたものではなく、それまでにすでに別の目的で作曲したものを転用したようです。
作曲されたのは、主にケーテンの宮廷楽長の時代であるようです。
つまり、ブランデンブルグ辺境伯に贈られたものでありながら、伯の宮廷の楽団の規模では演奏が不可能だったと思われるし、曲の編成がケーテンの宮廷楽団の人数に一致するからですね。
作曲された順番は、第6番→第3番→第1番→第2番→第4番→第5番であり、6番と3番については、ケーテン以前、ワイマール時代にさかのぼると推測されています。

さぁ、いよいよ後半です。
第4番を聞いてみましょう。
ブランデンブルグ協奏曲といえば、最も完成度も高く最も好まれている(と思われる)のは5番なのですが、私としては4番が結構好きです。
第1楽章の2本のリコーダーとソロ・ヴァイオリンによる牧歌的で長閑な明るいメロディが素敵です。
この独奏楽器群は、ちょっとこれまでと性格が違います。
2本のリコーダーが管楽器群となり、技巧的なソロ・ヴァイオリンと対照的です。どちらかというとヴァイオリン協奏曲のようでもあり、管楽器群、弦楽器群と協奏してるようにも思えます。
リコーダー(フルートで代用される事もありますが、やはりここは元々の雰囲気を味わうにはリコーダーでしょう)により、とても軽やかな、さわやかな気分で始まるこの楽章は、8分の3拍子で何と427小節もあります。(これよりずっと演奏時間の長い5番の1楽章は4分の4拍子で227小節)
途中109小節ほど端折って、それでも演奏時間5分19秒でお届けします。

ヴァイオリンの演奏法がよくわからないので、ソロヴァイオリンのところの扱いに不自然があるかもしれません。お気づきの点がありましたら、お知らせいただけると幸いです。

音量に注意してお聞きください。


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