ぺんぎんの音楽日記

クラシック音楽について、絵画や鳥たち、日々の生活について自由に書いていこうと思います。

ブランデンブルグ協奏曲1-1

バッハの作品の中に、ブランデンブルグ協奏曲というのがあります。
これは、協奏曲と言っても、合奏協奏曲(コンチェルト・グロッソ)の形を取っています。
古典派以降のものとは少し違いますね。よく言うバイオリン協奏曲、ピアノ協奏曲などは、それぞれソロ楽器とオーケストラが協奏します。
合奏協奏曲はバロック時代に用いられた音楽形式の一つで、合奏が、独奏楽器群(コンチェルティーノ)とオーケストラの総奏(リピエーノ ripieno)に分かれ、これらの2群が交代しながら演奏する楽曲のことです。4-6楽章によって構成されます。
そもそも、バロックの場合オーケストラの規模が小さくて楽器の数も少なく、今で言うなら室内楽規模ですね。小規模の管弦楽合奏で所々ソロ楽器の演奏があるみたいな感じです。

バッハはブランデンブルグ協奏曲を6曲作曲しています。
なぜ、ブランデンブルグかというと、これら6曲の合奏協奏曲が1721年5月24日にブランデンブルク=シュヴェート辺境伯クリスチャン・ルートヴィヒに献呈され、そのためにこの名前がついたのですね。
下は、そのブランデンブルグ辺境伯の紋です。

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1番から順にお聞きいただこうと思いますが、この曲集、1番から順に作曲されたわけではないようです。
それについては、またお話します。


オーケストラは、たいていは弦楽合奏通奏低音(チェロとチェンバロ)ですが、1番ではチェロは初版にはなかったようです。通奏低音ヴィオローネとチェンバロです。
独奏楽器群は、ホルン、オーボエファゴット、ヴァイオリン(当時はピッコロヴィオリーノ)です。
1番は4つの楽章からなります。

1楽章 ヘ長調 2/2
2楽章 ニ短調 Adagio 3/4
3楽章 ヘ長調 Allegro 6/8(初稿では欠く)
4楽章 メヌエット ヘ長調 3/4(メヌエット-第1トリオ-メヌエット-ポラッカ-メヌエット-第2トリオ-メヌエット


では、1楽章です。
実際はもっと長い曲ですが、途中勝手に端折っております。^^
音が大きすぎるかもしれません。コントローラのvolumeを十分絞ってからお聞きください。