ぺんぎんの音楽日記

クラシック音楽について、絵画や鳥たち、日々の生活について自由に書いていこうと思います。

♪シューマン~謝肉祭~♪

「謝肉祭 作品9」から4曲制作しました。
はじめの曲の出だしのカッコいいこと、終曲のテーマがまた素敵!何度も出てくるA-S-C-H(ラ♭・ド・シ、または ラ・ミ♭・ド・シ)のテーマとは何か?いわくのあるそのメロディは、シューマンの恋と関係があるようです。ピアノの師ヴィークの娘クララとの恋は有名ですが、そのほかにもいろいろとあったようですね。。。ASCHという町に住む女性に恋をしたようです。この曲集には「キアリーナ」(クララ)と題する曲もあり、混ぜちゃってもいいの?なんて余計な心配を。。。

謝肉祭、いわゆる「カーニヴァル」ですが、これはキリスト教の行事である「復活祭」の前の40日間(四旬節)の直前の3日間をいいます。四旬節は復活祭を前に精進し悔い改めをする時期であり、その前の3日間にいっぱい食べておこうというのが「謝肉祭」ということなんですね。

ASCHという文字によるモチーフから一連の曲を作曲したのが謝肉祭の時期だったので、「謝肉祭」というタイトルになったのだそうです。

シューマン「謝肉祭」作品9
1、前口上
2、ピエロ
3、アルルカン
4、高雅なワルツ
5、オイゼビウス
6、フロレスタン
7、コケット
8、返事
スフィンクス
9、喋々
10、A-S-C-H__H-C-S-A 躍る文字
11、キアリー
12、ショパン
13、エストレルラ
14、巡り会い
15、パンタロンとコロンビーヌ
16、アルマンド_パガニーニ(間奏曲)_アルマンド
17、告白
18、散歩
19.休息
20、フィリスティンに対抗するダヴィッド同盟の行進

わけのわからない名前が多いですが、、
ピエロ、アルルカンパンタロン、コロンビーヌは、道化の名前。
オイゼビウス、フロレスタンは、シューマンが音楽批評を書く時のペンネーム。その二人にキアリーナ(クララ)など親しい人を含めたのがダヴィッド同盟。
フィリスティンは、ダヴィデが戦った異教徒、つまりダヴィッド同盟の敵、ということになります。
エストレルラは、シューマンが当時恋していた女性、エルネスチーネ。

途中に出てくる<スフィンクス>は、普通演奏されることはありません。
これは、A-S-C-H から考えられる3つの音の動きが記されています。いずれもヘ音記号
1、Es-C-H-A
2、As-C-H
3、A-Es-C-H

以上20曲のうちから、1番、4番、14番、20番を制作しました。
番号は楽譜によるものです。CDでは、アルマンドパガニーニをわけて16番と17番にして、以後番号がひとつづつずれていることが多いようです。