ぺんぎんの音楽日記

クラシック音楽について、絵画や鳥たち、日々の生活について自由に書いていこうと思います。

パストラル~牧歌~♪

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クラシック音楽の中で、時々出てくる「パストラル」(牧歌とか、田園とか)というのがあります。
牧歌というと馴染みがないですが、田園というとベートーベンの交響曲6番やピアノソナタ15番というのをすぐに思い起こすでしょう。

ロマン派以降だと宗教色はないのですが、バロックですとやはり宗教音楽とのかかわりが深いですね。
ヘンデルのオラトリオ「救世主」の途中にあるピファ,これもパストラルですし、コレルリのクリスマス協奏曲の中にも「パストラル」というのがあります。
キリスト降誕の際に最初に駆けつけたのが羊飼いであることに由来するようです。
キリスト教では、キリストのことを「羊飼い」にたとえることがよくあります。
旧約の詩篇に「主はわたしの牧者であって、わたしには乏しいことがない。」とあり、新約にもキリスト自身の言葉として「わたしは良い羊飼いである。良い羊飼いは羊のために命を捨てる。」というくだりが、ヨハネ福音書にあります。
パストラルは田園や牧場がのどかな風景であること、キリストというイメージから、温かみのあるやさしい曲が多いですね。遅めの6/8拍子とか多いですね、のどかな感じがします。

もうすぐクリスマスなので、クリスマス関連の曲を出来ればアップしていきたいと思います。
パストラルは厳密にはクリスマス音楽ではないと思いますが、この辺から入ってもよいかなと。。。
焦ってるこのごろですので、ゆっくりしたいです。。。。。

バッハのパストラル、前にもアップしたかもしれませんが、少しバージョンアップして、全曲行きます、長いです、、、

MIDI公開は終了いたしました~

11/22 追記です(*^^*)
音楽辞典でパストラーレを調べてみました。

pastorale【独パストラーレ】
(1)田園的な題材をもつ歌劇や音楽劇。ルネッサンス時代にイタリアで起こった劇。
(2)牧歌的な性質をもった器楽曲や声楽曲。6, 9, 12拍子の素朴な旋律をなす。musette や siciliana はこれに類する。J.S.Bach《クリスマス・オラトリオ》の《パストラル・シンフォニア》, l.v.Beethoven ピアノソナタ《第15番ニ長調作品28》等。

wikipediaは日本語はなかったので、英語ですが

Pastorales are generally in 6/8 or 12/8 metres. Common examples include the last movement of Corelli's Christmas Concerto (op.6 no.8), the third movement in Vivaldi's Spring concerto from The Four Seasons, the Pifa movement in Handel's Messiah and the first movements of Bach's Pastorella (BWV 590) for organ. Scarlatti wrote some examples in his keyboard sonatas, and many other baroque composers, particularly French, used this technique.


パストラル(パストラーレ)には2つの意味があって、1つはルネサンス時代にイタリア流行った牧歌的な音楽劇、そしてもう1つが6/8拍子や12/8拍子の、キリスト降誕のの羊飼い似由来するの牧歌的な曲。

私のここで言う「パストラル」は、後者についての話なのですが、これをクリスマスの曲という風に解釈してる場合もあるようですね。その場合には、メロディを奏でるのに元々はピファ(羊飼いが奏でるオーボエ族の楽器)が使われるのでしょうか。
オラトリオ「メサイア」の田園シンフォニー「ピファ」の由来ですね。

上に言及するのを忘れましたが、バッハの「クリスマスオラトリオ」の2部のはじめに出てくる「シンフォニア」も、実はパストラルですね、このあたりで羊飼いが登場するのでしょうか。こちらはメロディの部分はフラウト・トラヴェルソ2本、オーボエ・ダモーレ2本、それにオーボエ・ダカッチャ2本で、演奏されます。オーボエ族が大活躍ですね。オーボエ・ダ・カッチャなんて聞いたことないですよね、こんな珍しいサイトを見つけました。 
http://www2s.biglobe.ne.jp/~bcj/oboe-da-caccia.htm
通常は、フルート、オーボエ、それにコールアングレ(またはクラリネット?)で演奏されることが多いのではないかと思います。

オラトリオ「メサイア」、「クリスマスオラトリオ」については、また時間をとって書きたいと思います。