ぺんぎんの音楽日記

クラシック音楽について、絵画や鳥たち、日々の生活について自由に書いていこうと思います。

♪グラズノフ~四季より秋~♪

グラズノフ、というと、「四季」(バレエ音楽)しか思い浮かびません。
ほかにも、バレエ音楽や歌劇などあるようなのですが、どうもぴんと来ません。
まだ、未開拓の分野だからなのでしょうか?

でも「四季」は、小さい頃からよく聞きました。
けれど、「四季」というと、思い出すのは「秋」だけなのですね。。何でだろうな、、と思いました。
それでも、まあ深く考えずに、印象的なこの「秋」のMIDIを制作することになりました。

小さい時によく聞きはしたものの、自分のCDは持っていなかったので、このMIDIを作るということで、CDを買いました。で、あ、、そうか、と「秋」が印象的なわけがわかったのです。
「秋」は、とても明るく賑やかで自信にも満ち溢れた曲です。
そして、これは、終曲なのですね、、しかも「バッカナール(Bacchanale~バッカスのお祭り、つまり、どんちゃん騒ぎ、という意味)」という副題が。。
「四季」は、ヴィヴァルディもそうであるように、春、夏、秋、冬、の順で語られることが多いですね。
でも、この曲は違うんです。冬から始まります。冬、がイントロダクションなんですね。。霜とか、氷とかとか副題に書いてあります。
それから、春、夏、秋、、の順なんですね。
なぜ、冬から?
寒いロシアのこと、冬は雪と氷に覆われて、真っ白な「無」の世界なんでしょうか。。。
そこへ春が来て、生命の活動が始まる、、どんどん成長していく夏を迎え、、最後に豊かな実りの時である秋を迎える。無からいろいろな生命の活動が始まり、実りの時を迎えていく、そういう意味なのでしょうか?

人の人生も、四季にたとえられますね、、日本とかその他多くの国では、春に生命の始まりがあり、夏は青春期、そして秋は壮年期、冬は老年、、そういうイメージでしょうか?
でも、このグラズノフを聞いて、とてもいいなと思いました。なぜなら、人生最後の老年期こそが実りある豊かな時期であるといってるような気がするからです。
体力がなくなって、枯れていくようにみえる老年期ですが、内面は、一番豊かで実りのある時期なはずですよね、、そういう考えっていいなと、思いました。年寄りになってから、どんちゃん騒ぎを出来るのもいいし(*^^*)