ぺんぎんの音楽日記

クラシック音楽について、絵画や鳥たち、日々の生活について自由に書いていこうと思います。

レクチャーコンサート

今度は都心の演奏会にいってきました。
サントリーホールです。
やっぱり、きれいですねぇ、街も地方とは違います。
ホールもおしゃれです。
天正少年使節と音楽の旅」と題したオルガンのレクチャーコンサートでした。
皆川達夫さんの解説、バッハ・コレギウム・ジャパンの演奏でプログラムが進んでいきました。
オルガンだけでなく、ビオラ・ダ・ガンバ、ビウエラ、それに合唱などの演奏もありました。

1549年、キリスト教が伝来しました。教科書で習いましたね。以後よく栄えたキリスト教、とかいって年号を覚えましたね~。
カトリックの布教活動を行っていたイエズス会から派遣されたザビエルが日本にやってきます。
キリスト教は音楽とともにやってきました。小型のパイプオルガンと一緒に、聖歌やオルガン曲が、日本で始めて演奏されたそうです。15世紀のヨーロッパの音楽が、日本で演奏されたのですね。。。
キリスト教の学校、セミナリオで学ぶ少年たちが選ばれて少年使節としてスペインに渡り、さらにローマ法王に謁見したという記録も残っているようです。

少年たちは、約3年もの年月をかけて船でアフリカ大陸を大まわりして、スペインにたどり着きます。
彼らは、そこで本場の音楽(主にキリスト教音楽でしょう)を耳にするわけですが、日本を出る前にも、道中の船の中でも、ずっと音楽の練習は怠らなかったということで、彼ら自身もそこで音楽を演奏したようです。すごいですねぇ、、、
そもそも、西洋音楽が入ったばかりの日本で、ほとんど耳にしたことのない音楽、ほかでは見たこともない楽器を練習し、数年の間に人前で、それも本場で、演奏できるほどにうまくなったのでしょう?
彼らはきっと頭がよくて、音楽の才能も感性もあったのでしょう。
そこで彼らが耳にしたと思われる、そして演奏したと思われる音楽が、演奏されましたが、どれも、普段は馴染みのないものでした。
少なくとも私が聞いたことのある、また演奏に参加したことのある曲は4曲ほどで、
パレストリーナ「鹿の谷川を慕うごとく」(合唱)
ビクトリア「アベマリア」(合唱)
カベソン「騎士の歌」(オルガン)
それに、Respighiの「リュートのための古風な舞曲とアリア」の中のひとつの元の曲となったメロディだけでした。

ところで、ビオラ・ダ・ガンバ、ハチェロに似た楽器(でも、形はちょと違うんですね)ですが、ガンバ(膝)にはさんで演奏するんだとは知りませんでした、、
ビウエラもはじめて見ました。きれいな音色の楽器ですね、、ギターに取って代わられて廃れたようです。

楽しめて、いろいろお勉強になりました。