ぺんぎんの音楽日記

クラシック音楽について、絵画や鳥たち、日々の生活について自由に書いていこうと思います。

ロザリン・テュレックの「ゴールドベルク変奏曲」

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ロザリン・テュレックといえば、私にとってはこの楽譜です。
バッハを弾き始めたときに、うちに来ていたピアノ調律師の方が、この楽譜を薦めてくれました。
捨てた覚えはないのですが、今は手元に見当たりません、数年前に見た気はするのですが。。。泣
なので、画像はアマゾンさんから拝借しています。本当になくなったのなら、アマゾンさんから購入させていただこうと思います。
ここにあるのは、はじめはアンナ・マグダレーナ曲集からの小品など、割と簡単に弾けそうな小曲、後半に平均律第1集の1番、ちょっとした組曲など入っています。
有名な曲や大曲ではありませんが、それなりにバッハを楽しめます。
 
音楽環境にありながら、テュレックの演奏を耳にしたことは一度もありませんでした。
バッハはかなり好きだったはずの父でしたが、テュレックはお好みではなかったのかもしれません。
最近になって、ネットのお友達、”えびちゃん”に、いろいろと聞かせてもらって、彼女の素敵な演奏に触れました。でも、そのときは、ゴールドベルクはまだ、聞いてなかったのです。
今回、彼女の晩年の「ゴールドベルク変奏曲」の演奏のYouTubeを見つけて、聞き入りました。
 
ゴールドベルクといえば、グレン・グールドの印象が強くて、彼の個性が大変際立っているように思えたのですが、あれ、、彼女の演奏とちょっと似てない?って最初のテーマの部分で思ってしまいました。
テュレックは長寿で1914年から2003年に至る生涯を全うしました。グールド(1932~1982)の50年の生涯はその中にすっぽり入ってしまいます。
グールドがテュレックの演奏を参考にしたとしても不思議はないですし、グールドの死後にテュレックが何かしら影響を受けたとしても不思議はないですね。どちらもアメリカ大陸出身ですし。
 
そう、テュレックはアメリカ人なのですね。昔、音楽家はみんなドイツ人かオーストリア人だろうと思っていたので、テュレックも勝手にドイツ系と思い込んでいて、、笑
今回、曲をアナライズしながら弾いている彼女の英語がとてもわかりやすくて馴染み深く感じました。彼女がニューヨーク出身だとわかって、ああ、、そうか、そうなんだ、、と、勝手に納得しました。
じゃぁ、私がニューヨークに居たときに、彼女もそう遠くないところにいたのですね、、忙しかったとはいえ、もっともっと貪欲に、いろんなものを見たり聞いたりすれば良かったと今さら思います。
 
そのテュレックの80才ころのゴールドベルク変奏曲の演奏、年齢を考えるとすごいですね、、
その8年後に88歳の生涯を終えています。
 
1曲目のアリア、心に響く素敵な演奏です。2曲目はグールドのほうが軽快で好きかも、、
などなどありますが、とりあえず、お聞きください。
きれいな人ですね、若いときはもちろん、年齢を重ねても気品のある表情が素敵です。