ぺんぎんの音楽日記

クラシック音楽について、絵画や鳥たち、日々の生活について自由に書いていこうと思います。

新春はヴィヴァルディ~光と影

暖かい日差しの新年の朝、初日の出を見に行く根性はなく、まだ混んでるだろうなと近所の神社にもまだ足が向かず、やっぱりPCに向かうのが好きな私。まだ寝てる人もいるかもしれないとバッハ弾きたいけどピアノは遠慮して。(*^▽^*)
 
イメージ 1
 
明るい日差しの中、部屋に入る日差しと影を見ていて、以前に旅行したヴェネチアを描いた絵を思いだし、引っ張り出してみました。(写真上)運河にかかるレアルト橋から運河を見下ろした絵ですが。
光の当たっているところと影になっているところ、水面に映る建物の影を描くのって難しいですよね、、
ふと口ずさんだのは♪~光と影はいつも背中合わせ、しあわせは いつでも自分の心が決める~♪
実は、昨年は大阪城の1万人の第九に参加しまして、平原綾香のこのLove Storyベートーヴェンの第九3楽章をカバー)も聞きましたしね、人生にも光と影があって、たいへん奥深いです「光と影」。(無理やりw)
 
ヴェネチアという都市自身も光と影の歴史を持っていますね。
中世に建国した都市国家ヴェネチア共和国」、地中海貿易で巨万の富をなし、第4回十字軍を牛耳ってイスラム教徒の国と戦うはずが、あろうことか同じキリスト教国の東ローマ帝国ビザンチン帝国)を襲う、、、東ローマと地中海の覇権を争ってのこと。競争相手のジェノヴァをおさえ、海外領土を持ちヨーロッパ一の海軍力を誇る都市国家となるも、その後次第にオスマン帝国に押されプレヴェザの戦い以降はオスマン帝国が地中海の覇権をもつ。その後、大航海時代が訪れ貿易の中心が地中海から太平洋、大西洋へ移ってしまい、どんどん衰退の一途をたどり、ナポレオンの侵略をうけたのちオーストリア領となる。
19世紀の半ばになってサルディニアヴィットリオ・エマヌエーレ2世等によりイタリア統一が進められ、普墺戦争プロシア側についてヴェネチアイタリア王国に取り戻すことができた。
まさに栄枯盛衰ですね。
 
このヴェネチア生まれの作曲家、ヴィヴァルディの音楽を聴くことにしました。ヴィヴァルディの曲は(たとえば四季の春とか)、明るくキラキラしていますが、中には影の部分(曲)もあってその翳りのある暗さが明るいキラキラをより引き立てていると思いませんか?
(あはは、いつものことながらむちゃくちゃ引っ張り過ぎね、、すみません)
で、選んだ曲はバッハのオルガン協奏曲2番に転用されている二つのヴァイオリンのための協奏曲イ短調RV522
新年にはもっと明るい曲がいいんでないの?といわれそうですが。。
まあね、でも、このバッハのオルガン曲に使われた曲が聞きたいのです。で、このイ短調がその中で一番有名なのですね、ヴィヴァルディの原曲もよく演奏されていますし。
この協奏曲、大学生のころに誰かが弾いていた、自分もちょっと練習したかな?
ペーター版のバッハのオルガン楽譜の8巻に入っていました。
 
イメージ 2
 
これのどの部分が2つのヴァイオリンのパート?って思いますが、メロディとそれに絡む対旋律なんでしょうね。
あまり深く追求するつもりはありませんが。
では、ヴィヴァルディの二つのヴァイオリンのための協奏曲イ短調RV522
 
 
なかなか素敵な曲です。落ち着きますよね。
しっとりとした響きは伝統によって培われてきたのでしょうか?深い味わいがあります。
 
さぁ、次はバッハのオルガン用に編曲したものを聞いてみましょう。
オルガン協奏曲第2番 イ短調 BWV593です。
 
 
 
サイモン・プレストンによる演奏ですが、ちょっと私には馴染みにくいです。特に冒頭部分が。
でも今はこんな風に演奏するのかもしれませんね。
 
 
1楽章だけですが、私的には大変懐かしくも親しみのあるリヒターの演奏で。