ぺんぎんの音楽日記

クラシック音楽について、絵画や鳥たち、日々の生活について自由に書いていこうと思います。

年の暮れに聞くロッシーニ

 
 
今年も、いよいよ終わろうとしています。
2011年が暮れるとき、あの大きな地震は人生観に大きく影響したなと思いました。
ほかにも就活と転職、住まいの改修による生活の変化、小さな命の誕生、等々起こって、
そして、とりあえずはささやかな幸せを感じながら年が暮れていくことに感謝してたと思います。
でも、2012年が明けてみれば、そこには人生の試練第2章が待ち受けていたわけで、
それは、第1章よりも深く、長く、影を落とすものでした。
人生観は再び大きく揺さぶられて、かなりの覚悟もできましたし、そうか、人の一生って
こうして閉じていくものなんだね、って達観することもできました。
 
次の年は何がやってくるのかわかりませんが、もう何も怖くはないかな?
何不自由なく幸せに長生きし、無事に人生の終わりを迎えるのも幸せかもしれませんが、
それでは、最期の日の覚悟ができるのかなと、死の苦しみが大きいのではないかと心配です。
いろんな目に逢って、身を以てさまざまなことを経験して絶望の底から這いあがったりもすれば
普通の生活を送って人生を閉じることが本当は実に幸せなのだと感じることができるかなと思ったり。。
わかりませんけどね、この世への執着はまだまだあるかもしれませんけどね。。。
年の暮れに人生の暮れを考えてしまうこのごろです。
 
クリスマスイブの日に昔馴染みに会って、忘年会をしました。
気持ちは10数年前のままの友達感覚なのに顔が10年年取ってるのがおかしい。。。w
私だけでなく、みんな一緒に、確実に年を重ねここまで来たのだと実感しました。
そして、また1年が去って、新しい年が明ける、明けて暮れて、どんどん年月が過ぎてゆく。。。
 
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さて、かなり前にイタリア旅行をしました。
その時に、フィレンツェに行きました。花の都と言われるとおり、素敵な街です。
ここにサンタクローチェ教会と言うのがありまして(写真)、ちょっと長々と眺めてきました。
そして、ここにはロッシーニの記念碑があります。フィレンツェゆかりの芸術家などの碑があるのですが、
彼がフィレンツェゆかりの人かどうかはわかりません。
とりあえず、オペラ作曲家としてもてはやされたのに、37歳の時の「ウィリアムテル」を最後にオペラを作るのをやめ、その後しばらくたって宗教曲など作曲しています。
37歳でオペラ界を引退し、その後は料理とかレストラン経営を仕事とし、イタリア人の大好きなカンターレ、マンジャーレ、そしてアモーレも満喫したようです。
大変、幸せそうな人生です。が、最晩年の70歳過ぎてからの作品、小ミサソレムニスを聞くと、大変清らかでそれまでのロッシーニとは違った印象ですね。晩年になって、何か思うところがあったのでしょうか?これを聞くたびに思います。
若い時には思いもしなかった境地を見出したのかもしれませんね、わかりませんが。
↓のYouTubeロッシーニの小ミサソレムニスです。演奏はリッカルド・シャイイーかな?