ぺんぎんの音楽日記

クラシック音楽について、絵画や鳥たち、日々の生活について自由に書いていこうと思います。

地元の若者のコンサート

今日は、地元のN市のホールでの地元の高校生の定演に行ってきました。

指揮者の先生は、数年前にベートーヴェンのミサ・ソレでお世話になったことのある高校の先生です。
今回の演奏会に出かけた理由は一つ。第九の4楽章の演奏が他の高校の合唱部や地元の第九合唱団によって行われるということ。
今回は、体調も良くないためパスしましたが、ほかの団員の皆さんはこぞって参加されたようです。

演奏会は3部から成り、

第一部 オーケストラ団員2,3年生による演奏。

    シュトラウス、喜歌劇「こうもり」序曲(校長先生の指揮による)
    「チャーリーとチョコレート工場」より、、(学生指揮者)
    ホルスト「惑星」より「木星」(顧問教師の指揮)

第2部 OB,OGとの合同演奏。
     
    バーンスタイン「キャンディード」序曲
    ラヴェル「亡き王女のためのパヴァーヌ
    エルガー「威風堂々」

第3部 合唱団と一緒の演奏
   
    ベートーヴェン交響曲第九番~合唱付き」より4楽章


盛り沢山な演奏会でした。
校長先生まで出てきて、ほかにも音楽以外の先生がヴァイオリンを弾いていたり、、
音楽課程のある学校ですが、音楽科の生徒以外も音楽の演奏を頑張ってるのですね。

「こうもり」は、ちょっと物足りなかったですが(ごめんなさいね、校長先生)、「チョコレート工場」では、演奏しない学生が劇やダンスを披露するなど、楽しい演奏でした。
また、「木星」はとても素晴らしかったです。
これ、楽器の数が、というか、スコアの段の数がめちゃ多いです。MIDIを苦労して作りましたから、よく覚えています。また各楽器がそれぞれに違う動きをするところもあり、演奏は結構大変だと思います。



次のOB.OGとの合同演奏では、熱い、厚い演奏でした。
弦や金管の音の層が厚いのです。

はじめの「キャンディード」は、日曜日に某音楽番組を司会してる指揮者がお得意な曲で、よく耳にすると思います。が、吹奏楽の演奏を多く聞く気がします。やっぱり、原曲通りのオケで聞くのがいいですね。数年前に、オケの楽譜をわざわざ吹奏楽用に作り替えてMIDIを製作した挙句、「出来が悪い」と言われ不採用になったので、ちょっとトラウマです、、吹奏楽は苦手、、みたいな。
今日はオケでホッとしました。

亡き王女のための、、、は、実は私のお気に入りの曲の一つなのですが、だから、ちょっと期待をしてたのですが、音楽専攻の学生さんによるハープの演奏はよかったものの、やはり、一番肝心なホルンがこけて、ちょっとがっかり。
ホルン、難しいのはわかるんですけどね、でも、それだけにきちっと決めていただけると素晴らしいですよね。

第2部最後は「威風堂々」。これは、何年か前にピアニストの蔵島由貴さんが上野の奏楽堂でこれのピアノ版を演奏していましたが、一人でこれを演奏するのはそれなりに面白いと思いますけれど、聞く側としては、やはり、分厚い弦や管の響きのあるオケの演奏が素敵だと思いました。今日の演奏はそういう意味で、演奏の上手下手よりもこの音の厚みにとても感動しました。


第3部は、いよいよ第九なのですが、その前にそれぞれの高校の合唱部の紹介と演奏が披露されました。男子校のグリーのメンバーは全メンバーの1/4の数なのに、すごく深い、厚い声で圧倒します。全員だとどんな演奏かと思いました。
も一つの友情出演の高校は、少人数ながら素敵なアンサンブルを聞かせてくれました。
こういう、まだ10代の若い声って、なんかとても素敵。20歳を過ぎると、どんどん声は豊かにはなるけれど、その分透明感とかストレートな感じがなくなってしまいますよね。
ピュアな響きの声がとても心地よかったです。

さて、そのあとは合同での第九の演奏に入りました。
さすがに、オケの演奏は大変なのでしょう。ちょっと手こずってるように見える個所もありましたが、男性コーラスの後の弦を中心としたオケのみの長い演奏部分は、とても上手く盛り上がっていました。高校生の部活の演奏とは思えない大人っぽい演奏のように思いました。
それにしても、合唱が熱い、厚い、、低音がよく響く、そうそう、バスのパートはこういうメロディなのよね、ここは、、と改めて思いました。
いつもは中に入って歌っているので、なかなか客観的に聞く機会がないです。
いい演奏でした。
惜しみない拍手がいつまでも贈られました。もちろん、私も一生懸命に手をたたきました。



演奏の合間の休憩では、ホワイエで校歌が歌われたり、ボーンとチューバのアンサンブルが行われるなど、趣向も凝らしていました。


休みの日には好きなことをして、特に、音楽を聴いたりしたりしようと、最近心に決めていました。
先週は子守り付とはいえ、アンサンブルの演奏会に行きましたし、地元のアマチュアもなかなか良いものです。一流のプロの都内での演奏会に行くのも素敵だけど、ね。