ぺんぎんの音楽日記

クラシック音楽について、絵画や鳥たち、日々の生活について自由に書いていこうと思います。

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン~5/6最終日~♪

LFJ最終日、昨日はうちでうゆっくりお休みしました。
今日はよいお天気です。お洗濯をして、植物に水遣りして、カメにえさをやって、持ち物チェック!
もうすっかりLFJ通いに慣れたので、1時からの演奏会、12時半開場に間に合えばよいとゆっくり支度をしてたら、途中でケータイで時間を検索したら秋葉原で12時半になっちゃう、、、急げ。。

 

シューベルト「ミサ曲4番」D452、ベートーベン「合唱幻想曲」Op80


このチケットは追加でとったんですが、S席しかないということで、この一連の演奏会ではじめて3000円のチケットを買いました。ホールCの2階席の真ん中あたりに座ると、昨日の3階席に比べてさすがステージがぐっと近付いた感じです。近所の某文化ホールと収容人数はほぼ同じなのですが、こちらは高さがあります。つまり天井がうんと高いのですね、巾とか奥行きのわりに。3階席はステージの天井の上位の高さにあります。距離が近いので天井が迫ってる感じがなくもないです。この距離の差が1000円かな、、とか思いました。
ここの席のよいところは、座席が奇数番号列と偶数番号列と半分ずらしてあることです。座高の高い人がまん前に座っても、大丈夫なんですね。

今回はの演奏は、コルボ/ローザンヌではありません。
ロルフ・べック、シュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭合唱団とオーケストラアンサンブル金沢です。
シュレスヴィヒ・ホルシュタインと言うと、世界史の出来事を思い出しますね、ビスマルクによるシュレスヴィヒ戦争の地、デンマークプロイセンの係争の地ですね、、一生懸命覚えたものです、この言いにくい地名を。。今はドイツの1州で、デンマーク人も多く残ってるそうですが。
この合唱団は男女20名ずつくらい、左右に分かれて3列ずつ、ローザンヌより少し人数が多いです。

シューベルトのミサ4番、ソロの重唱で始まります。
長身のべック氏の指揮は、わかりやすいと思いました。透き通るような清らかな美しさのローザンヌとはまた違う演奏。明るく華やかさもあり、メリハリのきいた演奏です。ベック氏は手馴れた指揮で生き生きとミサを盛り上げていく。
聞くのなら、コルボの方がいいかもしれない、でも、歌うならベックの方がいいかな、と思います。


さて、1曲終わって、舞台の前面にピアノが移動してくる。金管木管が加わり、弦も人数が増えます。
オーケストラの規模が目に見えて大きくなりました。
合唱幻想曲はピアノのソロからフォルテではじまり、しばらく華麗なソロが続く。。ついでピアノと弦との掛け合いになり、金管と、木管との掛け合いになっていく、、弦のアンサンブルからtuttiになり、盛り上がっていく、ちょっと第九を思わせるフレーズが聞こえ、また聞こえ、、でも合唱はまだ始まらない、、ちょっと待ち遠しいぞ~と思ってるとやっと歌が始まって、、ソロの重唱から始まるメロディは、確かに第九に似ています。続いて合唱も加わると、どんどん曲が盛り上がって第九の「vor go~~~tt!」と言うのに似たところや、どこかのフレーズに似たところとか、、でてきます。第九の原型と言う意味では興味深くて面白いのだけど。。。。また聞きにいきたいかっていうと、わかりません。
2曲とも、楽しく聞かせて頂きました。


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さぁ、このあと5時まで長いブレイクです。何しようかな。。。
とりあえず、お腹が空いた、ご飯を食べよう。野外には屋台がたくさん出ています。
じゃ~、えびと貝が美味しそうなパエリアを食べることに。
愛想のいいお店のお兄さんに、ポーズをとって頂きました。ラテン系の人です。

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それから何かありそうな広場へ、、野外ステージもチェック!
何だか、中途半端な時間帯になってしまったようで、マスタークラス(Vcでしたが)を覗きに行っても、始まったばかりでいっぱい、映画もこないだ見た「未完成交響楽」をやってて同じものをみたいとも思わなかったし、講演も中途半端で、、、
そこで楽器屋さんのブースで実演していた、ヴァイオリンの弓の毛替えをじっと見てきました。2年ほど前にヴァイオリンを始めようと思って古いヴァイオリンの弓の毛替えをしてもらったのですが、、へ~、、ふぅ~ん、こんな風に手間隙かけてるんだ、しかも全部手作業だし、、と目を見張っていたのでした。

広場で、これはアマチュアオケだろうか、、未完成をやっていましたので、とりあえず聞きました。2楽章で、アルペジョのところで長調とも短調ともつかない音を出してたのが、なんとも、、でしたが、、野外のステージでもギターで「セレナーデ」を弾いていた人が和音を短調長調とかに間違えていましたが、そういうのって音楽が違ってくるのにね、、、とか思いました。本番で間違ったり、とちるのは、誰しもあることですが、こういうのは。。。聞いていて気持悪いです。。

未完成のあと、野外ステージのコロベイニコフの演奏をちょっと聞きに行きました。
D7のステージで見たときと違って気楽そうに見えました。曲はタイトルは忘れましたがシューベルトの曲で、真剣に弾いていましたけれどね。。全部終わる前に、CDショップへ行って、彼のCDを買いました。シューベルトソナタはなかったのでスクリャビンにしましたが、これにサインを頂きました。うふふ、、写真も取らせて頂きました。彼は終始ニコニコしてとても好青年でした。演奏の時のあの真剣な表情とは違う和やかな印象でした。
コロベイニコフのファンになってしまったのです。(笑)
ぺんぎんのCDにサイン中のアンドレイ。

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こちらがそのCD、ピアノの上においてみました。

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あの21番の演奏はやっぱり、すごかった。一番初めに聞いた演奏だったからかなって、思ってたのですが、やっぱり違います。本当にすごくよかったのです。こんな言い方をしたら変ですけど、、、
その後聞いたデジュも、ツァハリアスも彼ほどのインパクトがなかったのは、生の演奏を聞くということに慣れてしまったからかなと思ったのですが、そうではないと思い始めたのです。
昨日の夜に聞いたコルボの演奏は、それは素晴らしくて感動ものでした。その前のスタバトもよかったですけれど、ロッシーニの方が名演奏と思いました。(作曲者の違いもあるのかもしれませんが)
コルボ/ローザンヌと、ベック/シュレスヴィヒ・ホルシュタインの演奏の違いも聞き分けることができました。だから、自分の耳や印象をもっと信じてよいのではないかと思ったのです。
1回っきりしか聞けない生の演奏、それは時間が立てば忘れるし、聞きなおすこともできないので、CDのように何度も聞いてこれはいいとかよくないとか、そういうことは言えないと思ったのですが、そうでもないんですね。もっと自分の感性を信じてみようと思いました。




モーツァルト「レクィエム」K626


さぁ、ホールAにダ~ッシュ!もう4時45分を過ぎましたから、、急げ!
今度は2階席です。追加チケットはここで買いましたので席が選べてよかったです。
A席ですが、2階席の真ん中あたりをとりましたら、1Fの後方席よりずうっと眺めがいいです。
コルボ/ローザンヌの演奏、3回目です。オケは、シンフォニア・ヴァルソヴィア、これも聞くのは3回目。結局ね、気がついたら、追加したのは(3日のスタバトマーテルも含め)みんな合唱曲なんですよね、、やっぱりこれが好きなのかしらね。。
今年は演奏会に行こう!と思い立ったのは、本当はオケの曲をもっと聞くためでした。
合唱関係は、合唱仲間の演奏会とか結構ありますし、ソロ(ピアノとか歌とか)の演奏会も結構あります。オーケストラも聞く機会はなくはないですけど少ないです、なので今年はプロのオケで聞きたい!と思ったのですけどね。
でも一応オケつきです(言い訳(笑))、ロッシーニの小ミサを除いては。
 
コルボの演奏はとても、落ち着いて聞けます、少し地味かもしれません。ソリストさんは宗教曲を得意としてるのでしょうね、でも、モツレクはもうちょっとオペラっぽいソロでもいいかな~と思ったり。
全体にとっても完璧に仕上がってるのだけど、特に素晴らしいと思ったのは、Confutatisの女声コーラスのVoca me..のところ、ppで透き通るように歌われていましたね。。それから、Lacrymosa 静かで押さえの効いた演奏、アーメンのところではもう感動、でした。
Hostiasもきれいでしたし、BenedictusもAgnus Deiも丁寧にきれいに歌い上げていました。
大変満足して、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンの最後の演奏会を聞き終えて帰りました。