ぺんぎんの音楽日記

クラシック音楽について、絵画や鳥たち、日々の生活について自由に書いていこうと思います。

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン~5/2~♪その1

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5月2日、行って来ました。ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン熱狂の日と訳されていますが、『たわけた一日、あるいはフィガロの結婚』Le Mariage de Figaro ou La Folle Journéeから来てるので、熱狂と言うより異常な、常軌を逸したみたいな、そんな気がします。

朝、雨がぱらついて、あ~やだな~と思いきや、さっと止んで今度はちょっとむんむん蒸し暑い。。
そんな中電車に揺られて東京国際フォーラムに着いたら、やっぱり暑い、、熱いのもあるのかな。。。
でも、会場の中でも外にある屋台のコーナーに入ると木々が涼をよんで幾分凌ぎよい、
さっそく、何かもらった、広げてみるとクーポンだ、うれしい~!、、やっぱり貧乏人根性が抜けないぺんぎんです。最初の演奏会までにちょっと時間があるので、お店を覗いてみる。どこに何があるのかうろうろしてみた。
「ここからはチケットまたは半券を見せてください。」と言うスタッフさんの声。いちいち出し入れしてるとそれこそおっちょこぺんぎんのことだから、チケット落としたりなくしそう。。。
よし、ディズニーみたいなチケット入れ売ってるっていってたよね、、あった、、でも、やだ~大きくてかっこ悪すぎ、「いやかっこいいです!」と売りつけるお店のお兄さん。。「うそつけ・・・」と思いながら買いました。何しろ毎日通うのですから。。
他に、HISのブースでアンケート(中身はほとんど見てない(笑))を書いて小さい団扇とANAの飛行機がてっぺんに付いたボールペンをもらった。これでチケットホルダーについてるメモ帳にメモできるかな。
後はうちから持ってきたお水、、ガイドブック、それにニットのカーディガン、これだけあれば、暑かろうが寒かろうが、乾燥しようが、迷おうが大丈夫!
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ピアノソナタ21番D960


さあ、最初に聞くのは、最後のピアノソナタ21番D960、会場はD7、そして席は自由席、1時間前に行かないとだめかな、大丈夫だよね~と40分くらい前にいくと、あら~もう並んでる、しまった、、、でもそれほど後ろでもないかな。エレベーターで上に上がる時、先に降りる人が先に来た人になるようにとスタッフさんは随分気を使ってる、、先月のNHKホールみたいに走らないですんだ。。。運良く5列目くらいの左寄りに席をゲット。会場はこんな感じ、座席は引き出し式の後部が高くなってる、よく公民館とかで見かけるあれ、ね。

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アンドレイ・コロベイニコフはまだ20代前半の若いピアニスト。10代前半からコンクールで優勝していたらしい。白いシャツに黒いズボン、ノータイで登場、ちょっと微笑んですぐに座り、すぐに弾き始めた。最初の音きれい、とっても透明感がある、そして柔らかい。これはちょっと感激。
諦めとも悟りともつかない落ち着いた静かなメロディが流れる。この曲、実は3年前は嫌いで、1楽章が得に嫌で3楽章を人に入力を依頼して制作、どうしてこんないい曲がわからなかったんだろう、、ね。
曲のほうは、だんだん諦めきれない気持ちが高揚してきて激しくフォルテに、でも音の乱れはない。また静まり返って、元のメロディが流れる。
これが、ソナタ?なんか変よ、、というのが3年前のわたしの気持ち。
低音のトリルがとても静かに響く、ピアニッシモの音はまるで鍵盤の上をそっと撫でるよう。
しばし目を閉じて聞き入る。
ピアニストをふと見ると、憑かれたように弾いている、メロディのところでは唇が動いて歌ってるかのようだ。ピアニストは完全にシューベルトの世界にいて、魂が吸い込まれそうな演奏でした。
2楽章は、ちょっと退屈だったかも、ピアニストは丁寧に弾いていましたが。。
3楽章、スケルツォ、やや速めに軽やかに可愛く弾いていました。ピアニストも楽しめる楽章かな。
4楽章、ぱーん、というフォルテのユニゾンのあと、不安げな悲しげなメロディが続きます、所々様々に変化しては、またもとのメロディに戻っていく、1楽章のような雰囲気だが、調もリズムももっと変化していく、最後は長調に転調してプレストで終り。

すべてを注いでの演奏だったのでしょうか、ピアニストは立ち上がって聴衆の拍手に疲れた表情で2度お辞儀をすると、ちょっとぶっきらぼうにお辞儀をすると、すっと袖に入っていきました。
いい演奏でした、彼の演奏に感動しました。


ソナタ変ロ長調D617、ロンドイ長調D951、創作主題による8つの変奏曲イ長調D813


さて、次は、デジュ・ラーンキとエディ・クルコンの連弾です。
最初デュオと書かれていたので、2台のピアノのための曲かと思っていましたが、連弾でした。
ホールはB7。開場の時間になっても、扉が開きません、まだリハーサルをしてるとのこと。
え~そんなぎりぎりまでやってるの?間に合わなかったのかしら?大丈夫?
やがて扉が開きました、ステージは高い位置にあります。なので、座席は平たい床に普通の椅子が並べてあって、椅子の背に手書きの番号が紙に書いて貼ってあるだけ。いかにも俄コンサートホールです。
入ると調律師が調律をしてる最中でした。
席はかなり後ろ、、座高の高い人が前に来たら見えないよ~と思いましたが、その心配はありませんでした。結構席は埋まっていましたが、空席も見えました。
さて、デジュ・ラーンキが、もう一人のピアニストと登場、、あ、、、髪が真っ白、、デジュさんてもういいお年になってしまったのね。シフさんと同じくらい?もう少し上だった?
イメージ 3 遠い昔、イケメンの素敵なピアニストのデジュ(左の写真)に憧れたのは私だけではないはず。。。昔、ハンガリーの3人のピアニストがもてはやされました。ゾルタン・コティシュ、アンドラーシュ・シフ、そしてデジュ・ラーンキ。
でも、ピアノは素敵でしたよ。さっきの若いピアニストとはかなり違いますが。

曲目は、まず、大ソナタ変ロ長調D617。ハンガリーにちなんで、でしょうか、シューベルトが音楽を教えていたエステルハージ家の令嬢カロリーネたちにささげられたものです。大ソナタとはいえ、先ほどの21番のソナタよりよほど短いのですが、4手なので「大」なんでしょうか。まるでモーツァルトソナタを聞いてるようでした。かわいらしい曲です。
次のロンドイ長調、これもかわいらしい曲、D951ですからかなり晩年のものですね、晩年はグレートな感じの曲や渋めの曲が多いのかと思いましたが、、意外ですね。
最後に創作主題による8つの変奏曲イ長調D813。これも、カロリーネ・エステルハージのために書かれたもの。ちょっと楽しい小品集です。カロリーネと弾いたのでしょうか、ね。
演奏の方は、二人の息が合っていて、デジュ(彼がプリモです)が、時たま片手が空くとまるで指揮するかのように宙で手を動かしていました。連弾ですから、1人だけの感情移入というわけにはいかないので、ちょっと冷めた落ち着いた演奏でした。年齢もあるのかもしれませんが。


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さて、小休止です。この間に晩ご飯を食べようと思いました。ご飯じゃなくてもいい。.お茶でもいいよね。^^ザッハトルテを探しに、ラ・メール・リッシュへ、ウィーン風のお料理やお菓子を出すところだそうです。入り口で、ザッハトルテありますか?と聞きましたら、今日はもう終わりました。。と
え~~そうなんだ。じゃ、しょがないから、かつサンドを買って食べよう、あれ、、3切れで700円もするの?ふ~ん、、、カフェの安いセットメニュと変わらんじゃん、、

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グラウベン広場で、席を確保、食べながら20分間の無料コンサートを聴きました。
トリニダッドトバゴから来たレネゲイス・スティール・バンド・オーケストラ、パーカッション系ね、こういうのも間に聞くといいかも、と思っていたら、ちょっと違いましたね。シューベルトの軍隊行進曲だ、うんうんリズミカルで調子いいよ、曲作りも丁寧に盛り上げてる。次は、とっても静かに始まる、あ、、この伴奏はアヴェマリア、メロディは電子オルガンを使ってると思うのだけど、とっても繊細な表現にちょっとビックリ。続いて未完成の1楽章から、これも、とっても面白いですね。こんな楽器でこんな演奏ができるなんて、、ほんとにビックリです。
素晴らしい演奏に拍手喝さいでした。
この広場では、HISのブースにもピアノがあって時折生演奏があり、楽器屋さんのブースでも体験レッスンを宣伝しながら生演奏も行っていました。フルートの吹き方の説明、体験レッスンのオススメのあと、フルートの先生がシュテックメストの「歌の翼による幻想曲」を披露してくれました。


さぁ、今日最後のコンサートです。字数制限を越えるので続きのページへ~~(笑)