ぺんぎんの音楽日記

クラシック音楽について、絵画や鳥たち、日々の生活について自由に書いていこうと思います。

ブラームス:ハイドンヴァリエーション(ハイドンの主題による変奏曲)

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秋になりましたので(って、今日は夏みたいだった)、ブラームスが恋しくなってきましたね。

以前に、この主題のMIDIを載せて記事にしたことがあります。
この曲は、ハイドンが作曲したといわれる、聖アントニーのコラールを主題として8つの変奏曲とフィナーレで構成されます。「ハイドンの主題による変奏曲」、という方が一般的でしょうね。
最近は、ハイドンバリエーションといえば、この曲を指すようですが。
それぞれの変奏曲も楽しいのですが、やっぱり、重厚に始まって華やかに終るフィナーレが素晴らしいと思います。

カラヤン/BPOのCDでこれと4番の入ったものを持っています。
MIDIを制作する時に、参考にしたのは、恐らくカラヤンだったと思います。
それぞれの変奏曲を軽やかに優雅にこなし、最後のフィナーレで盛り上がって生きます。
とても構成がよいと思いました。
フィナーレはとても重厚な低音で始まり、おごそかにメロディがのっていきます。
ティンパニが鳴って、たからかに弦の音色が響きます。とても安定のよい、落ち着いた仕上がりです。
メリハリも効いて、主題が再現されるところでクライマックスを迎えます。

カラヤン演奏の、フィナーレ部分をYOUTUBEで見つけました。



実は珍しい事に、もう1枚、この曲はCDがあります。(経済的理由により、1曲1枚主義ですw)
ケルテス/VPOですね。
これは、実はそれまでそれほどよいと思っていなかったのです。全体としてのまとまりが、カラヤンのようにうまくないと思いました。
が、取り出して聞いて見ると、演奏が丁寧です。それぞれのパートがよく歌っています。
全体の流れは、カラヤンの方がずっと美しいのですが、このそれぞれの楽器の響きがきれいな演奏も捨てがたいです。ただ、最後のフィナーレ部分の盛り上がりがイマイチなのが残念な気がしました。
それまでの演奏と比べて、あっさりしすぎな気がしたのです。
ところが、今回このCDの録音について、ケルテスの死後に後半の部分がケルテスを敬愛した楽団員によって演奏されて完成されたと聞いて、指揮者の死を乗り越えて完成された録音であるこの演奏をもっとじっくり聞いてみたいという気になりました。
よく聞くと、味わいのある演奏です。