ぺんぎんの音楽日記

クラシック音楽について、絵画や鳥たち、日々の生活について自由に書いていこうと思います。

オペレッタは楽しい!~「こうもり」

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どうしようかと最後まで迷いながら、結局行くことにしたシュトラウス2世のオペレッタ「こうもり」です。同じ日に前田朋子さんのヴァイオリンコンサートが決まり、ホントに迷いましたが、幸い場所が近い、両方いけるかも、と思いました。
また、今年は「コンサートに行こう!」がテーマですし、小澤さんのお元気なうちに見に行かなくては、など思って行くことにしました。チケット代、交通費、結構かかりますが、確定申告で還元されたお金でカバー(笑)やりくりすれば何とかなるものです。

貧乏臭い話はここまでにして、オペラやオペレッタは夢の世界に誘ってくれます。
開場は開演1時間前、外が暑くてうんざりしてその少し前に入りました。本日の催し、あ、これこれ、、思わず写真を撮ってしまいましたが、、あら、自分の影が。。。(笑)

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入り口にチラシを配るたちが、、あ、今日はスル~^^、荷物がいっぱいですしね。
まだ開場前というのに、かなりの人たちが中で待っていました。私よりもお年上の方がたくさんいらっしゃいました。プログラムを買いました。1000円!安いと思いました。とってもきれいな表紙ですし。

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席は3階です、この前のオペラようなよい席ではありませんが、一応見えないところもないし(笑)、このホールはとてもゆとりがある感じで、同じ3階でも東京国際フォーラムのホールCみたいに天井の上から見てるみたいな感じではありません。ピットの中がよく見えますが、舞台の上もよく見えます。

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もちろん表情とか細かいところはよく見えないので、オペラグラス必携ですが。
まだ、ピットでは管楽器とか練習してる人がいました。オーボエの女性、例の序曲のオーボエソロのところ(しっとりしんみり歌い上げる所です)を何回かさらっていました。あ、ここね、、身内のMちゃんがカナダの演奏旅行でソロしたところだわ、、と懐かしく思いました。

拍手が巻き起こり、小澤征爾さんの登場です。にこやかにあちこちに挨拶しながら指揮台へ、、とても気さくな感じです。周りに対する気遣いが感じられました。
序曲が始まりました。小柄な体を軽快に動かして手先も細かく動かして指揮をします。ちょうど指揮台の明かりの前で手の動きが影絵のように見えます。指先まで細かく動いているのが判ります。
明るく屈託のない楽しい序曲です。あ、オーボエのお姉さん、上手にこなしています。オーボエの音色きれいですよぉ~
幕が開きました、2階建てのお家です。なんとかわいい、、実はこういうのをクラフトで今度子どもたちと作るんです。真ん中に階段のある2階建ての素敵なお家(1階に食卓があって、2階にベッドね)、とっても参考になります。^^やっぱり素敵な大道具はいいですね~夢があります。
小間使いのアデーレが、女主人のロザリンドが、その元恋人のアルフレートが登場、ついで、主人のアイゼンシュタイン、その弁護士、アイゼンシュタインの友人のファルケが登場します。
歌もよい声で聞かせてくれますが、その上、皆さんコメディアン並みの芸達者なところを見せてくれます。とっても楽しいです。当世風のギャグも入ります。テキストはドイツ語ですが、日本語のギャグまで飛び出します、、、

2幕の夜会の場面では、踊りも1つの見せ場でした、こちらも楽しませて頂きました。
若い公爵に扮した女性も素敵で、宝塚のカッコイイ男役と言う感じがしました。この夜会の華やかな雰囲気も宝塚を思わせますね。(お道具は椿姫ほどではありませんでしたが)
ウィーンといえばワルツ、しかもウィーンのワルツは2拍目が長めのちょっとおしゃれなタッチのリズム、気の効いたジョークが似合う雰囲気ですね。音楽のジョークもあって、1幕しょっぱなのネッスンドルマにはちょっと驚きましたが、他にもいろんな歌が飛び出して、きっと私の知らないオペラ曲もたくさんあったのではと思います。(何しろオペラ初心者ですから)
実は、予習をしなかったので(曲はおなじみのものが多いのですが、ストーリーはというと、昔テレビで見た記憶が朧にあるくらいですので)、開演を待つ間にプログラムの解説を読みましたが、ちょっと要領を得ませんでした。
でも、始まってみると、とても判りやすく話が進んでいき、あ、鉢合わせしたらまずいじゃないか、とかドキドキしたり、ストーリーも楽しむことができました。

歌もオケも軽快に楽しく盛り上がって、最後までステージに見入って楽しませていただきました。
ソリストもとっても上手かったですし、オケもよかったです。ずっと舞台に気をとられていましたが、時々指揮者の小澤さんのほうを見ると、最初の序曲の時と同じように、体をよく動かして指揮をしていました。時々椅子に座っておられたようですが、体調不良(腰を痛めていらっしゃるんでしたっけ?)だとは思えないほど精力的でした。
最後のカーテンコールも、何度も何度も出てこられて。。。
本当に、とっても楽しかったです。見に来てよかった。

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幕間の休憩がそれぞれ25分ずつと言うのは、長いようにも思いましたが、オペラの休憩はこれくらいが普通なのでしょうね。椿姫でも、それくらいだったような、、、
写真は幕間に見た風景、です。噴水の水が出ていません、節水なのでしょうか、、、

終演後は、ゆっくりと余韻を楽しみながら、速やかに日本大通り(日大通りに見えてしょうがないです、、日大の出身ではありませんが、)の駅へ向かいました。その頃には、海から涼しい風が吹いていて気持がよかったです。
さぁ、次です^^