ぺんぎんの音楽日記

クラシック音楽について、絵画や鳥たち、日々の生活について自由に書いていこうと思います。

マーラー交響曲2番「復活」~♪

今日は、地元の演奏会に出かけてまいりました。

地元、というとき、住まいのあるN市とすぐ隣のF市と両方の町を指します。住んでるのがちょうどこの二つの町の境目辺りなのですね。
どちらも、音楽の盛んな町です。小学校や中学校のオーケストラ活動も盛んですし、アマチュアのオーケストラもいくつかあります。
今日はFの町の方のアマチュアオーケストラの演奏会です。オーケストラにもコーラスにも知り合いが何人かいますので、チケットを頂いて聞きに行きました。

会場はF市の市民文化ホール、自由席ですから早めに出かけることにしました。
1時半開場、2時開演ですから、1時前についておけばよい席が確保できると思いました。
このホールは、演奏会や発表会や何やかやと親しんできました。表も裏も知ってるホールです。よいホールですが、残念なことに音響はあまりよくないです。。1階席は前の方はともかく、あまりオススメではないですね。前の方だと、舞台の全貌は見えにくいです。一番よいのは2階席の真ん中のまん前です。ここの席をゲットしようとたくらんだのでした。
1時前についてみると、もう列が出来上がっています。みんな考えることは同じなのか。。。

希望通り、2階の1列目に席を確保。
2階の休憩スペースに座って途中のコンビニで仕入れたサンドイッチで昼ごはん。
席に戻ると、あれ、、私の席が、、となりに三脚を持ったおじさんが座って3分の1くらい侵食されてる。私が来ると、ちょっと避けてくれたものの、三脚の脚の調整に夢中、
1列目でも前のスペースは他の席と同じほどしかありません。狭いところで3脚の足を振り回して、何度か私のスネに当たるので、「あの、あたってるんですけど、、、」ちょと遠慮がちに言うと、
「もう終わるから」と言う返事、、、、はぁ?、、「あ、どうもすみません」とか「ごめんなさい」っていうのが普通でしょ、なに考えてるんでしょ、もうすぐ終わるからもう少し我慢しろと言うのでしょうか?大体、反対側に誰も座ってないんだから、そっちに足を向ければいいでしょう。。。
後ろの連れの人がプログラムに入っている注意事項「演奏中の撮影禁止、あまりにも周囲の迷惑になる方は退出いただいて。。」を読み上げるが、耳に入ってない様子。

だからイヤなんです、、アマチュアの演奏会を、身内の発表会と勘違いしてる人が居るから、、
それで、都内のプロの演奏会に行きたいと思うんですよね、、アマチュアだって実力があって素晴らしい演奏をしてるのに、聴衆がこれだとね。。。演奏会の間中三脚とカメラしか頭になくて、がちゃがちゃしてて、演奏が終わっても拍手もしない、、あ~また愚痴になってしまった。やめよう、やめよう。。

隣が不快でも席を替わるつもりはありません。だっていい場所ですもの。それに、もう空いてる席はありません。
この場所からは、本当に舞台全体を近い距離で一望にできるのです。ちょうど視野の中に、きれいに納まります。

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オケのメンバーが着席、チューニングをして、いよいよ開演です。
指揮者はT先生、相変わらずダンディでカッコイイです。

さて今日のプログラムです。

マーラー:交響的楽章「花の章」
マーラー交響曲第2番ハ短調「復活」

花の章は、可もなく不可もなく、、というより、この曲あまり知りません。
きれいに仕上がってたのではないでしょうか?

そして、いよいよ「復活」、、
コントラバスほか、低音楽器がうんと増えます。
木管も、金管もいつもより多い大編成です。ホルンが10本、はすごい。
ティンパニも2セット(でも8台ある)。銅鑼が2つ。
やっぱり、生演奏では大編成オケが聞きたい自分を再確認。^^
わくわくしてきました。ちなみに編成を調べました。

フルート 4(ピッコロ持ち替え 4)、オーボエ 4(コーラングレ持ち替え 2)、ソプラニーノクラリネット 2、クラリネット 3(バスクラリネット持ち替え 1)、ファゴット 4(コントラファゴット持ち替え 2)
ホルン 10(そのうち舞台外に4)、トランペット 6 + 舞台外に4(しかし時間があればオーケストラ側から2人借りられる)、トロンボーン 4、チューバ1、
ティンパニ 2人(8台) + 舞台外に1台(計3人)、シンバル 2 + 舞台外に1、タムタム 2、大太鼓、小太鼓 1以上の複数、グロッケンシュピール、鐘、ルーテ(むち)
ハープ 2台
オルガン
弦五部(16型)
ソプラノ独唱、アルト独唱、混声合唱        (Wikipediaより)        

1楽章、家にあるCD(クレンペラー)での印象より、迫力があるはじまり。低音ががんがん響きます。生演奏の醍醐味でしょうね。
いいなぁ、この感じ。木管のソロもきれいですし。メリハリの聞いた演奏、いいですね。
次第に激しくなり、盛り上がって、あ、なんだ、ホルンが水平に持ち上げられてる、あ、弦は激しいコッレニョ、、静まると、はじめの動機が戻ってきて、また静まっていく。。。半音階下降で終結
20分くらいの1楽章のあと、10分ほどの休憩、といっても、これは演奏会の休憩ではなく、マーラー自身の、第1楽章の後に「少なくとも5分間以上の休みを置くこと」という指示によるもの。
したがって、休憩のアナウンスも始まりのアナウンスもありません。

2楽章、ここで、コーラスが入場して座る、出番はまだまだね。
優しい弦の響きのゆったりとしたメロディ、3/8拍子の舞曲のような曲。
形を変えて主題のメロディが繰り返される。CDでも聞いてきたはずなのに、それに、数年前に私も歌で参加した事があるはずなのに、2楽章ってこんなきれいな優しい曲だったのね、と初めて聞いたような気がしました。
きっと、これまでは、マーラーの曲に心を開いてなかったのですね。
何でも聞こうという気持になったのは、MIDI制作を請け負ってからでした。仕事上自分の好きじゃない曲も扱うわけですから、何でも聞かなければと思ったのです。
この2楽章は新しい発見でした。

3楽章、ここで、ソリスト入場。
ティンパニの大きな音で始まりますが、曲は弦の滑らかな動き、そして低音がぼん、ぼん、と心地よく響きます。CDできいたより速めだと感じました。リズミカルで楽しい、、思わず体が動きそう。
そう、マーラーって楽しいのね。マーラーが克服できそうな気がしてきました。
だんだん盛り上がって金管が高らかにうたう、、これも素敵。

4楽章、3楽章に続いて切れ目なくアルトのソロで始まります。ソリストは合唱の前にいるので、少し声が遠い気もしました。これまで、2台のハープ(第1ヴァイオリンの後ろにいるせいか)の音が、ちょっと大きすぎるなと思っていましたが、ここではハープはしっかり音量が抑えられて、歌がよく聞こえてよかったです。

5楽章 これも、4楽章に続いて切れ目なくはじまります。低音から劇的に響き、木管のコラール風メロディのあとに復活の主題が顔を出すと、なんだか嬉しくなります。
トランペットのファンファーレなど、さすが金管の数が多いと、圧倒される迫力がありますね。
はじめトランペットの音がはっきりしないのが気になりました、おそらく音がよく合わせられてないせいではないかという気がしました。でも、曲が進むにつれ、全然気にならなくなりました。
気にならなかったことといえば、このホールの音響ですね、この大編成のオケの迫力ある演奏ですと音響は全然気になりません。さぁ、曲は勇壮に盛り上がっていきます。
舞台の上では、あちこちで人が移動しています、ティンパニがいつの間にか3人になってトレモロをたたいていたり、金管やパーカスがそろっと舞台の袖に入っていきます。
あ、左の舞台の袖から、ホルンの音が、、いわゆるパンダ(この名称を知ったのは最近です^^なんでパンダなんだろうね)、ですが、音量が舞台とそれほど変わらない、、やっぱりホールの音響がよくないのね、ホールは舞台袖とあまり変わらないくらいにしか響いてないってこと?それとも意図的にパンダの音を大きくした?
今度は、右手の方からペットとパーカス、そのあとも、右に左に、交互にパンダが。
見ているだけでも楽しい復活の5楽章、なんですねえ。。。

そのあと、静まり返った中から、コーラスがそっと歌い始めます。まるで讃美歌のようですね。
歌を聞いていて、次第に歌のメロディを思いだしてきました。このメロディを歌った事があるのを思い出してきました。(2日前にCD聞いたときには思い出さなかったんですが)
ソロの歌が続き、再びコーラスが入って復活のテーマ、終りに向かって、オケもコーラスも、ぐいぐい盛り上がっていく、、一緒に心で歌っちゃってます。。。
なんだかとっても気持が高揚して、、CDよりずっと感動的に盛り上がるのはやはり生演奏だから?アマチュアだから?素晴らしい熱演でした、感動しました。
指揮者が腕を下ろすと、拍手が鳴り渡りました。