ぺんぎんの音楽日記

クラシック音楽について、絵画や鳥たち、日々の生活について自由に書いていこうと思います。

フェルメールと音楽~♪

一度、長々と書いたのですが、どこかに触れて一瞬にして全部消えました。
フェルメールとの出会い、フェルメール展のこと、オランダの歴史、絵の中の音楽について、ほぼ終りまで書いていたのですが。。すごいショックで、しばらくもう一度書く気になれませんでした。。
へんな変換が出まくりで、何度も修正して、いやになっていたのですから。。。もう一度繰り返すなんて、、

でもせっかくですから、少しだけまた1から書くことにしました。


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オランダの画家フェルメール(1632 - 1675)の「牛乳を注ぐ女」の絵を見に国立新美術館に行ってまいりました。
フェルメールとの出会いは、学生の頃のドレスデン美術館展(この前のではないですよ、ずうっと前のです)においてです。そこではじめて「窓辺で手紙を読む女」に出会って以来のファンです。
今は大変人気のフェルメールですが、当時はそれほど騒がれず、ドレスデン美術館の1作品としてやってきました。この間は、とってもお久しぶりの再会でしたが、やはりあの絵は好きですね。
フェルメール展」といっても、フェルメールの絵は1点きりであとはあまり名の知られていない画家達の作品がたくさん来ます。そういうやり方には少なからずがっかりさせられましたが,フェルメールの作品は33-36点くらいしか残っていないというのですから、仕方がないかもしれませんね。

フェルメールは寡作で、一枚一枚をとても丁寧に描いています。描いては消して、また描きなおしてという跡がX線で見るといくつも残ってるようですね。
また、きっちりとした遠近法で描くための線を引くためにピンを刺した跡も残ってるそうです。
とても精緻で細かい所まで美しいフェルメールの絵は、そういう細かい作業を経て描かれたのですね。
なるほどと思いながら見ました。そういう細かさがとっても好きだったりします。

フェルメールの絵で、もう1つ好きな所があります。それは、音楽の風景がよく描かれ、当時の楽器がよく登場してることです。
今回の展覧会で興味を引いたのは、彼の絵に出てくるそうした古楽器の展示です。
ギター、ビオラ・ダモーレ、ビオラ・ダ・ガンバ、リコーダー(ブロックフレーテ)、リュートそれにヴァージナル(チェンバロ)などです。
17世紀といえば、オランダが制海権を握り、国力が増して最盛期を誇った頃ですね。裕福な市民の家では音楽を楽しんでいたことでしょう。そういう光景がフェルメールの絵に描かれています。
少し前に活躍した同じオランダのスウェーリンクの曲も演奏されたかもしれませんね。


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「ギターを弾く少女」
展示のギターは、ウクレレサイズの小さなものでしたが、
この絵の中では、今のものよりやや小さいくらいですね。
いろんな種類があったのでしょうか?










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「ヴァージナルの前に座る女」
ヴァージナル、いわゆるチェンバロですが、これは長方形タイプですね、
グランド方の方が今は多く見るかもしれません。
17世紀末まではチェンバロはヴァージナルと呼ばれたようです。
左前方におあるのは、ちょっと大きい気もしますが、ヴィオラ・ダ・ガンバですね。
チェロに似ていますがチェロよりやや小さい楽器です。
これとは別に「ヴァージナルの前に立つ女」というのもあります。





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「音楽のレッスン」
こちらも、長方形型ヴァージナル、
ヴァージナルの手前にやはりヴィオラ・ダ・ガンバがあります。











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「合奏」
こちらのヴァージナル(チェンバロ)は、ふたの内側に装飾の絵が施してあるグランドタイプのものですね。
後ろ向きに座ってる男性はリュートを弾いてるようですが、楽器が見えませんね。
立っている女性は、手になにやら書付のようなものを持っていますね、歌の歌詞とか楽譜とかでしょうか、歌っているように見えます。
手前の暗いところに、また、ヴィオラ・ダ・ガンバが見えます。








他にも、リュートやヴァージナル、ヴィオラ・ダ・ガンバの描いてある絵がいくつかあります。
また、「フルートを持つ女」というのもありますが、こちらはフェルメールの作品かどうかよくわからないようです。ちょっと手法等が稚拙ということですが、確かにあまりうまくないです。フェルメールらしくないというか。。。