ぺんぎんの音楽日記

クラシック音楽について、絵画や鳥たち、日々の生活について自由に書いていこうと思います。

第九演奏会によせて

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今日は、第九の演奏会でした。
毎年のことなのですが、これが終われば無事年が暮れるという感じです。
ここ3年は続けて参加しています。
4年前はお休みしました。その前はまた2~3年続いてて、その前は7~8年やってて、、
通算で13~4回歌ってきました。

一番最初に参加したのは、ちょうど20年前。
そのときは、それほど上手くなくて、また歌いたいと言う気にはなれませんでした。
大声で怒鳴ってる人や、音程がずれてても平気な人もいました。
オリンピックみたいに「参加することに意義がある」と言ってる人も居ましたし、「お祭りと一緒で見てるより一緒に歌った方が楽しい」、と言ってる人も居ました。
たしかにね、年末恒例のお祭り、と言ってしまえばそれまでなんですけどね。それはそれで意義がありますから。
でも~やっぱり、音楽は音楽的でありたいというこだわりがありました。

2度目に歌ったのは、人数が足りないときがあって、助っ人で出演しました。このときは以前よりは音楽的になってると感じましたが、まだ、自分から参加したいとは思いませんでした。
この地域では、もうひとつオペラの歌や宗教歌曲を歌う合唱団がありました。
そちらの方が、より音楽的でもありましたし、内容的にも楽しくて、毎年参加していました。
ところが、その合唱団が事情でしばらく休止したのです。
その合唱団と第九の合唱団と両方に参加してる人が多くいて、「第九にきたら?」と誘われました。
あまり気乗りしなかったものの、他に歌うところもないしで、参加してみました。ちょっと驚きました。
上手くなってるのです。ずうっと続けてきて、上達してきてるのです。「継続は力なり」なのですね。
それから、毎年のように参加するようになりました。
事情で参加しなかった年もありますが、「年末には第九」という習慣が出来てしまいました。
私自身、「第九」は譜読みが出来て音が取れて、指揮者の指示通りに歌えれば出来上がり、と思っていたのですが、そうじゃなくて、やはりもっときちんと音程を取るための発声や歌い方をするべきこと、高音でもしっかりしたPの音を出すこと、腹筋を使って息継ぎのところまで息を保てるように計算した歌い方をすること、など、学んできたかなと思います。

実は先生についたことはありますが、学校で声楽を専門にお勉強したことはありません。
学生時代からずう~っとアマチュアの合唱で通してきました。
お友達の中には、もっと先生についてソリストとしてのお勉強をして、オペラのアリアなど発表会で歌ってる人も居ます。うらやましいな、わたしもやろうかなと思ったことも何度かあります。
でも、わたしが好きでやってきたのは、合唱なのです。わたしが好きなのは、みんなで歌うこと、ハモること、歌う感動を共にすること、なのです。

今回の演奏会は、そういう意味でも大変感動しました。
指導者の先生が例年になく、いろいろお話くださいました。
1に音程、2に音程、3に音程。。。300人で歌うのだから自分ひとりで頑張らずに、余力を残した歌い方をすること、初めての人も何度も歌ってきた人も演奏会のステージの上ではみんな同じであること、、など。
それが功を奏したのでしょうか、音程がよかったですし、各パートよくまとまって無理がなかったですし、気持ちがひとつになれていました。
そして、やはり極めつけは指揮者の先生が、見事にすべてをひとつにまとめてくださったこと。オケも合唱団も、おそらくは客席の皆さんも一緒に「第九」の演奏と感動をともに出来たと思います。
終演後、指揮者の先生に花束を渡す幸運に恵まれ、花束を渡しながら
「先生、素晴らしかったです、ありがとうございました」と言って握手していただきました。
嬉しかったですね。
この感動があるから、また歌えるんですね。

そして今回は、もうひとつ嬉しいことがありました。
ブログのお友達が、聞きに来てくださいました。
お花を頂きました。写真はそのお花です。